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弁護士が徹底解説!ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングにはどんなメリット・デメリットがあるかご存知でしょうか?

本記事では、ファクタリング案件に多く関与し、NHK『ニュースウォッチ9』にも出演経験のある弁護士が、ファクタリングのメリット・デメリットを簡潔かつ分かりやすく徹底解説します。

この記事で、ファクタリングのメリット・デメリットについて理解が深まれば幸いです。

1. メリット

ファクタリングには以下のようなメリットがあります。

1-1.売掛金の現金化によりスピーディーな資金調達が可能

ファクタリングの最大のメリットは、迅速に資金調達ができる点です。
売掛金の売買契約であるため、融資と異なり決算書の細かい精査を必要としない場合もあります。

【注意】 実務では、決算書等の提出を求められるケースが多いです。特に、売掛先に通知を行わない「二者間ファクタリング」の場合は、一度売掛金が自社に振り込まれる必要があるためです。

1-2. 財務状況が悪くても資金調達が可能

売掛金の売買であるため、自社の財務状況が悪くても資金調達が可能な場合が多いです。

【注意】二者間ファクタリングが主流ですが、自社の財務状況が著しく悪い場合には、取引を断られることもあります。

2. デメリット

一方で、ファクタリングには以下のようなデメリットがあります。

2-1. 手数料が高額

ファクタリングの最大のデメリットは、手数料が高額であることです。
例えば、翌月入金予定の売掛金に対し1割~2割の手数料がかかる場合があります。この手数料を毎月繰り返すと、年利換算で100%以上となり、融資に比べて非常に高額です。

そのため、利用は緊急時に限定し、頻繁に利用するべきではありません。

2-2. 繰り返し利用による資金繰りの悪化

毎月ファクタリングを利用すると、手数料負担が増え続け、結果的に資金ショートするリスクがあります。

抜本的な財務改善を優先すべきです。

2-3. その他のデメリット

・債権譲渡登記が必要な場合、信用情報に影響を与える可能性があります。
・売掛先の信用状況次第で、資金調達ができない場合があります。
・債権譲渡禁止特約がある契約ではファクタリングが利用できない場合があります。
・一部のファクタリング業者は違法なヤミ金業者である可能性もあります。

3. さいごに

以上のように、ファクタリングにはデメリットが多く、利用は慎重に検討する必要があります。

特に、手数料負担や財務状況への影響をよく考慮したうえで、利用を検討してください。

資金繰りが厳しい場合は、支払い期日の調整や売掛金の早期回収といった方法も併用することをお勧めします。

仮にあなたが既にファクタリングを利用し、何らかお悩みの場合には、こちらからお問い合わせいただければと思います。

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